Month: June 2019
てんかんの治療方法と周囲のフォロー

てんかんは、わずかの例外を除いては、完治させることが難しいのですが、適切な治療をすればうまくコントロールすることが可能です。 主な治療方法としては、薬物療法や外科的治療、食事療法などがあります。 その中でも薬物治療が最も一般的で治療への第一歩となるもので、特にテグレトールは第一選択薬として使われます。 基本的に、てんかんの治療薬というのは、発作を抑えることを目的としたものです。 てんかんを治す為の薬という訳ではありません。 基本的には、1種類の薬を飲み続けることで治療を行います。 1種類の薬での治療で効果が上がらなければ、他の薬に切り替えることになるのですが、最終的にはやはり1種類の薬での治療を目指すことになります。 治療薬にも副作用があり、個人差はありますが長年にわたって服用する中で、重篤な副作用を表す方もいらっしゃいます。 治療の効果を上げることも大事ですが、それによって、副作用が重くなる様であっては、患者さんにとっては良いこととはいえません。 発作を抑えることの次ぐらいに副作用を最小限に抑えることも大事となってきます。 また、治療にあたっては、患者さんの人生や生活の質をいかに良いものに保っていけるかが重要となります。 てんかんには、社会的に偏見もあり、学校や職場での差別を受けている患者さんも多くいるのが実態です。 周囲の人々がてんかんに対する正しい知識を身に付け、患者さんが不安を感じたり、不快に感じたりしない様に十分に気を配ってあげる必要があります。 長い期間にわたって治療を続けなければならない患者さんの気持ちを周囲が少しでも理解し、できるだけサポートしましょう。 フォローが必要な場面では適切なフォローを行うことで患者さんの病気との付き合い方も楽になっていくのです。

2019年06月24日
もし身近な人にてんかんの疑いがあるなら検査を

てんかんは、繰り返し発作の起きる病気ですが、発作を起こした本人に発作時には意識がないことが多いので、身近なところで発作時の状況を確認していた人と診察を受けることで、より詳しい症状を医師に伝えることができます。 スマートフォンの動画機能などを利用したりして、可能な限り発作時の状態を伝えましょう。 てんかんと類似した他の病気が原因での発作の可能性もあるので、実際にてんかんかどうかの診断は、必要な検査を受けた後で初めて確定することができます。 確定診断の為に必要な検査として、最も重要なものは脳波検査です。 発作時には通常の脳波とは異なる発作波と呼ばれる特徴的な脳波が記録されます。 脳波検査でも、脳の奥深い場所でてんかん発作が起きている場合は発作波として捉えにくい場合もあります。 また、発作波も頻繁に現われている訳ではない場合もあります。 このことからも、脳波検査は1度ではなく、何回かにわたって行われることとなります。 また、専門病院でないと受けられませんが、ビデオ撮影によって、発作の状況と脳波を同時に記録できる長時間記録ビデオ脳波モニター検査という検査もあります。 長時間にわたってモニターする必要がある為、この検査には入院が必要となります。 大脳の中の状態を詳しく見る為には、CTやMRIなども利用されます。 血流量などの脳の働きを観察できるSPECTや、脳内での酸素や糖の消費量から脳の働きを調べるPETなどを用いればより詳細な脳の活動状況が確認できます。 これらに加えて、心理面や臨床面での検査が加わることもあります。 いずれにしろ、本人には発作を起こしている時に意識がない場合が多いので、周囲の人の対応は大きな意味を持ってきます。 もし身近な人がてんかんかもしれないと思ったら、早く検査を受ける様にアドバイスする必要があります。

2019年06月09日